約 45,020 件
https://w.atwiki.jp/tarowa_another/pages/42.html
月夜の邂逅 ◆wIGwbeMIJg 「――殺し合い、かぁ」 青年、五代雄介が夜空を見上げ煩悶とした様子で溢す。 実感が湧かない、という訳ではない。命の奪い合いには慣れている。 いや、慣れてしまったというべきか。本来五代雄介という人間は、進んで命を奪う人間ではないのだ。 そしてそれはこの場でも変わらない。ホールでの惨劇を思い出し、白々とした空虚感が強い怒りに変わる。 嵐のように波立つ黒い感情を抑え込むように、拳を強く握り締めた。 あの神父のような服装の男は、何の躊躇いもなく一人の少女を惨殺した。 それは最早人間の所業ではない。感情という必要不可欠なものを失くした、人間とは呼べぬ存在。 五代はそれを許せなかった。命の重さをこれ以上ない程に知っている五代だからこそ。 固く握られた拳が行き先を失くし、傍のビル壁を殴り付けた。 拳にじわりと滲む熱が遅れて痛みとなる。 しかしそれを意に介さず、五代は悲哀の表情を崩さなかった。 「……悲しむのはこれまでだ。 これからは、皆の笑顔を守るために動かないと」 苦い憂愁を忘れぬまま、両頬を勢い良く叩き気持ちを切り替える。 そんな五代を迎えるように、視界を覆い尽くすのは切紙細工のような都会の夜景。 星屑のような煌びやかな灯りが街を彩り、ほんの少しだけ欠けた白い月が一層景色を際立たせる。 それでも拭えない侘しさは、やはり人が居ないせいか。 絢爛な景色とは裏腹に、世界に一人だけ取り残されたような寂寥感が胸を突く。 自分以外にもこの寂しさに苛まれている存在が居ると考えれば、それさえも彼を動かす動力源となった。 視界の端に瞬く夜景を気にも留めず、五代は大地を蹴り出す。 左右の灯が瞬く間に流れて行き、徐々にそのスピードは早まる。 アマダムの力によって上昇した身体能力をフルに使い、我武者羅に疾走した。 行く先も決めていないし、当てもない。ただ彼を動かすのは、人を助けたいという信念のみ。 「……!」 その最中、不意に五代は足を止めた。 止めざるを得なかった、という方が適切だろう。 猛烈な勢いで疾駆する自身の前に、突如少女が立ちはだかったのだから。 何時から立っていたのだろう? 五代が浮かべる疑問を振り払うかのように、少女は悠然と一歩踏み出した。 ふわりと冷たい風が吹き、少女の絹糸のように艶やかな茶髪が揺れる。 思わず五代がそれを目で追う。当の少女は依然余裕を崩さず、気が付けば五代の目前にまで迫っていた。 不意を突かれた五代がはっとする。同時に少女は腕に巻かれた腕章を、見せ付けるように横に引っ張った。 「――ジャッジメントですのっ!」 「へっ……?」 高らかな宣言と、間の抜けた声が響く。 その反応が気に入らなかったのか、少女は怪訝な表情で首を傾げた。 一方の五代は、未だ呆気にとられた様子で少女の瞳を覗いている。 しかし少女はそんな五代を置いていくように、一人溜息混じりにブツブツと呟き始めた。 「ジャッジメントを知らない……となると、学園都市外の人間? ……うん、確かに服装も少し昔っぽいし……そう判断して良さそうですわね」 「えっと、……君は?」 ジャッジメント、学園都市――続け様に耳を流れる自分の知らない単語。 巡り巡る疑問を抑え切れず、ついに五代は少女へと質問をぶつけた。 すると少女は自慢の栗色の髪を靡かせ、真っ直ぐに五代と向き合う。 とはいえ身長差は拭えず、五代を見詰める瞳は若干上目気味になっているが。 「申し遅れましたわ、わたくしは白井黒子。 ジャッジメントという治安維持組織に属していますの」 「治安維持組織……へぇ~! すごい立派だね! ああ、俺は五代雄介。2000の技を持つ冒険家だよ」 「2000の技……?」 互いに名乗りを上げた結果、今度は少女、黒子が疑問を抱く番だ。 2000の技を持つ冒険家。何の躊躇も無く、初対面の相手に向かってそう名乗ったのだ。 そのあまりにも堂々とした言葉に、黒子の頭に疑問符が浮かぶのも無理はないだろう。 もしかしたら、何かの超能力を持っているのか? 一瞬でも、そう思ってしまった程だ。 「五代さん、2000の技というのは……?」 「おっ、聞きたい? えっとね、まず1番目の技が笑顔で――」 「ああ、いえっ! ……もう大丈夫ですわ」 「そう? 遠慮しなくていいのに」 黒子は思わず頭が痛くなるのを感じた。 彼女が五代の言葉を遮った理由は二つある。 一つ目は、このままでは本当に2000個の技全てを聞かされるような気がしたから。 そしてもう一つは、”笑顔”という言葉で彼がどのような人間かを大体察したからだ。 「……はぁ」 黒子が五代雄介という人間に抱いたのは、”呑気で危機感のない青年”という印象だった。 争い事に疎い都市外の人間だから、というのもあるだろうが、それを加味しても五代からはまるで緊張感が感じられない。 黒子からすれば、変に勇敢なよりも臆病で居てもらいたいのが本音だ。 勇敢な事は悪い事ではない。だが、それが無能力者であるとすれば別の話になってくる。 勇気を持っている人間は守る事が難しいのだ。ジャッジメントという職業柄、黒子はそれをよく知っていた。 彼女の能力はレベル4の空間移動(テレポート)能力。 その名の通り自分を含め、限界質量である130.7kg以内の物ならば一瞬で転移させる事が出来る。 自分が触れているもの、という制限はあるが、それでも強力な能力に変わりはないだろう。 それこそ、レベル4でありながらレベル5の能力者も相手取れる程に。 黒子はそれを自覚している。 言い方は悪いが、目の前の五代よりはよっぽど戦えると確信していた。 だからこそ、五代雄介という”無能力者”を”能力者”である自分が守らなければならない。 黒子自身それを当然の事だと思っているし、その事に抵抗はない。 ただ、贅沢を言えば――五代にはもう少し危機感を持って欲しかった。 「五代さん、貴方は今の状況を理解していますの?」 だから、つい呆れ気味にそう溢してしまう。 少し冷たい言い方になってしまった事を、黒子はほんの少しだけ後悔した。 「うん、分かってるつもりだよ」 「……なら、もう少し慌てても良いのでは?」 それに対し五代はきっぱりと、面と向かって返答した。 曖昧な返事が返ってくると予想していた黒子は一瞬だけ沈黙し、また質問を変える。 今度はすぐに返事が返ってくる事はなく、五代は暫し考え込む動作を見せた。 「確かに、慌てるのが普通なのかもしれない。 でもさ、俺の他にこの状況に戸惑ってる人や、不安になってる人が居ると思うと、そうも言ってられないんだ」 「――――」 「俺も突然こんな事になって驚いてるし、不安にもなってるよ。 けどそれって伝染しちゃうんだよね。誰かが不安だと、周りの人も不安になる。 そんな時、一人でも笑顔の人が居ると……大分その気持ちも解れると思うんだ」 断言するように語る五代の揺るぎない瞳を見て、黒子は口を噤んだ。 五代の言葉を、考え無しのものだと流す事が出来なかったのだ。 そして、その言葉に納得している自分が居るのも事実。 「……つまり貴方は、わたくしに気遣ってそんな態度を取っていると?」 だが、返せた言葉はそんな捻くれたものだった。 なんとも子供じみた返答をしているものだ、と黒子は自嘲する。 五代の言う事は間違っていないし、彼が緊張感を持っていないというのも訂正しなければならない。 しかし、自分の考えが否定されているような気がして――黒子は素直に認める気になれなかった。 彼女の些細な反発心に、五代は困ったように苦い笑いを浮かべる。 本来安心出来るその笑顔に、黒子はチクリと胸が痛むのを感じた 慌てて先程の言葉を訂正しようと口を開くが、その前に五代が言葉を紡ぐ。 「うーん、俺って元からこういう感じなんだよ。 だから気遣ってるってよりも、黒子ちゃんにも笑顔で居て欲しいっていうわがままかな」 「わがまま……ですか」 「そそ、わがまま。そんなに重く捉えなくて良いよ」 「……わかりましたわ」 上手く返されてしまったものだと、黒子は思う。 自分は中学一年生という年の中では、大人びた思考をしている方だと思っていた。 だからこそジャッジメントという組織でも上手くやっていけているのだろう。 しかしそれも、五代のような本物の大人には及ばなかったという事だ。 いや、そもそも五代雄介を本物の大人として見る事自体が間違っている。 黒子はまだ知る由もないが、五代は到底普通とは呼びがたい人生を送っているのだから。 なんにせよ、黒子は心の内で何処かわだかまりを残したまま引かざるを得なかった。 そして、黒子は密かに五代雄介の事を苦手な人間だと評した。 先程の言葉が嘘でなければ、五代雄介は相当なお人好しだ。 そのお人好しさが、あの上条当麻という男を思い浮かばせるから。 「――――、っ」 頭を振り、邪念を振り払う。 あのような男がこの世に二人も居ては、堪ったものではない。 それを本音として、今はこんな事を考えている場合ではないと切り捨てる。 見れば、五代は不思議そうな表情で黒子の顔を見つめていた。 途端に胸奥に羞恥心が湧き上がる。 五代を置いて一人盛り上がっていた黒子の姿は、それはもう不思議だっただろう。 そんな彼の視線から逃れるように、ごほんっ! と大きな咳払いを一つ。 びくり、と五代の肩が揺れた。 「ところで五代さん、貴方は名簿と支給品を確認しましたの?」 「えっ? ……あー、そう言えばまだだったな」 出来うる限りの真剣な面持ちで、黒子は五代に問い掛けた。 話題を切り替える為、というのもあるがその疑問は純粋に確認しておきたい事だ。 そしてその反応は予想通り。黒子はすぐさま表情を余裕のある薄笑いを浮かべた。 「やはり、そんな事だろうと思いましたわ。 ちなみにわたくしは全て確認済みですのよ」 「おぉ~……黒子ちゃんってしっかりしてるんだね」 「ま、当然ですわ。……では、ここは一つ情報交換といきましょうか」 「うん、俺もそうしたいと思ってた」 答えながら、五代はキョロキョロと辺りを見渡す。 黒子は怪訝そうな表情を浮かべるが、”あそこ”という五代の声が届くと同時にその疑念は晴れた。 五代が指差す先。そこには質素ではあるが、人二人が座るには十分なベンチが澄んだ月光を浴びている。 特別座り心地は良さそうには見えない。だが、冷たい地べたよりかはずっとマシだ。 5分も歩けば着く場所にホテルがあるが、情報交換を終えたらすぐに移動するつもりなのでその必要はない。 そんな五代の気持ちを汲んだのか、黒子は無言のままベンチへと歩み寄り、洗練された動作で腰を下ろした。 続けて五代はそれを真似るように、ぎこちない動きで黒子の隣に座る。 そんな彼の様子が可笑しかったのか、黒子は少しだけ吹き出した。 「あっ、黒子ちゃん今笑ったでしょ?」 「え? ……ああ、失礼」 「いやいや、全然失礼なんかじゃないよ。 さっきも言ったでしょ? 俺、皆に笑顔でいて欲しいからさ。 やっと笑ってくれたなー……って、ちょっと嬉しかったんだ」 「あら……そうでしたのね、ではこれからは遠慮なく笑わせて頂きますわ」 「うんうん、そうしてっ!」 「……変な方ですわね、本当に」 そんな他愛もない会話が出来る程には、二人の心は落ち着いていた。 滅多に取り乱す事はない二人だが、互いに出会わず一人だったのならばここまで心が和らぐ事はなかった。 人を探し奔走していた五代は言うまでもなく、あくまで冷静な態度を崩さない黒子も例外ではない。 彼女はジャッジメントである前に一人の中学生だ。 殺し合いという訳の分からない状況で孤独であれば、不安になるなという方が無理がある。 五代と違って名簿や支給品の確認こそすれど、いつもと変わりなくとはいかなかった。 特に、御坂美琴の名を名簿で見た時は声を押し殺して涙を流し、お姉様と何度も呟いた程だ。 事実、彼女は五代雄介の足音を聞くまで行動出来ずにいた。 反して五代は、白井黒子の存在のお陰でようやく足を止めた。 互いに知る由もないが、二人の出会いは――まるで歯車が噛み合うように、仕組まれたものだったのかもしれない。 曇りなく笑う青年と花咲くように微笑む少女の遥か上にて、ぽつんと浮かぶ月は氷のように冴え返っていた。 【I-7/ホテル付近ベンチ/一日目 深夜】 【五代雄介@仮面ライダークウガ】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式、ランダム支給品(未確認)(1~3) [思考・状況] 基本行動方針:皆の笑顔を守る。 1.白井黒子と情報交換。 2.殺し合いに乗っている人は説得する。 3.クウガの力はこの場ではあまり使いたくない。 ※参戦時期は48話から49話の間です。 ※アルティメットフォームへの変身は現状出来ません。 ※アメイジングマイティの変身可能時間は5分間です。 時間を過ぎたら強制的にグローイングフォームへ戻されます。 【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康 [装備]:フォーク@メタルギアソリッド3 [道具]:支給品一式、ランダム支給品(確認済み)(0~2) [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いはせず、ゲームから脱出する。 1.五代雄介と情報交換。 2.御坂美琴の捜索。ついでに上条も。 3.一方通行と出会う事は避ける。 ※本編8巻、車椅子生活復帰後以降からの参戦。 ※名簿を確認しました。 ※能力に制限が掛かっており、生物の中に物を転移させる場合は激しく演算が乱れます。 ※五代雄介が学園都市外の人間だと思っています。 003 白き闇 投下順に読む 005 殺し合いの話 時系列順に読む 初登場 五代雄介 初登場 白井黒子
https://w.atwiki.jp/mbga_seiya/pages/331.html
[神闘士との邂逅]瞬 タイプ テクニック 必要コスモ 11 初期攻撃力/防御力 1670/1860 初期総パラメータ 3530 最大攻撃力/防御力 4175/4650 最大総パラメータ 8825 必殺技 ネビュラチェーン 効果 テクニックタイプの守 中アップ 【解説】 アスガルドの地でヒルダの元に集った神闘士達と対峙する瞬。 邪悪に満ちたヒルダ達の小宇宙を前にしても怯むことなく、アテナを守る聖闘士として小宇宙を燃やす。 [神闘士との邂逅]瞬+ タイプ テクニック 必要コスモ 11 初期攻撃力/防御力 2004/2232 初期総パラメータ 4236 最大攻撃力/防御力 5010/5580 最大総パラメータ 10590 必殺技 ネビュラチェーン 効果 テクニックタイプの守 中アップ MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 2840/3162 初期総パラメータ 6002 最大攻撃力/防御力 5846/6510 最大総パラメータ 12356 【解説】 アスガルドの地でヒルダの元に集った神闘士達と対峙する瞬。 アテナに向けて放たれたトールの一撃に対し、ネビュラチェーンを操り迎撃する。
https://w.atwiki.jp/mbga_seiya/pages/347.html
[処女宮の邂逅]星矢 タイプ スピード 必要コスモ 11 初期攻撃力/防御力 1640/1890 初期総パラメータ 3530 最大攻撃力/防御力 4100/4725 最大総パラメータ 8825 必殺技 焦燥の拳 効果 パワータイプの攻守 中ダウン 【解説】 6番目の宮、処女宮に突入した星矢たち。獅子座のアイオリアも認める神に最も近い男、 乙女座の黄金聖闘士シャカの実力を目の当たりにし、その力の差に戦慄する。 [処女宮の邂逅]星矢+ タイプ スピード 必要コスモ 11 初期攻撃力/防御力 1968/2268 初期総パラメータ 4236 最大攻撃力/防御力 4920/5670 最大総パラメータ 10590 必殺技 焦燥の拳 効果 パワータイプの攻守 中ダウン MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 2788/3214 初期総パラメータ 6002 最大攻撃力/防御力 5740/6616 最大総パラメータ 12356 【解説】 6番目の宮、処女宮に突入した星矢たち。 アイオリアから絶対にシャカの目を開かせるなという助言を得て、神の力を持つ黄金聖闘士に挑む。 「紫龍…この男、噂以上に手強い奴だぞ!!」
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/19115.html
邂逅する懐古(ジェネレーション・ギャップ) カミナリ・082 P 光文明 (6) クリーチャー:メカサンダー/アウトレイ爺 5000 ■ブロッカー ■ブレイクされた自分のシールドが直接墓地に置かれた時、そのターンの残りを飛ばす。 ■誰も自分のターンを続けて行うことはできない。 ■誰もバトルゾーンにあるカードを裏返したり、上下逆さまにしたりすることはできない。 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト まったく、最近の若いクリーチャーは。デュエマのルールも知らんのか。---邂逅する懐古 カミナリ・OG3 評価 ボルメテウスやボルバルは割と初期のカードのような気がしますが……さらに昔のクリーチャーって感じですかね。 -- minmin (2016-12-20 23 32 53) コメントありがとうございます!言われてみればそうですね。基本編の時に活躍していたクリーチャーなんだと思います。たぶん。 -- ザ=ガーン (2016-12-21 00 05 26) 名前 コメント 邂逅する懐古シリーズの光文明です。焼却メタとボルバルメタを内蔵致しました。 雷親父だからメカサンダーと言う……捻りも何もないですね。 割とこのシリーズのフレーバーテキストは気に入ってます。 その他の老が、もとい「邂逅する懐古」たち 《邂逅する懐古 グラディアン・G3》 《邂逅する懐古 クリスタル・B3》
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/3720.html
《隙間録 邂逅編:案内人エリノラ》 ―――ここは、どこだっけ。 そうか、幻影の巨塔。 ―――私は、誰だっけ。 ああ、そうだ。エリノラ。 それ以上でも、それ以下でもない。 ただのエリノラ。 ―――どうしてこんな大事なこと忘れてたんだっけ。 わかんないや。 ―――それで、どうして私はここにいるんだっけ。 ………どうして? ………そう、人を集めるためだった。 この高い塔を登り切れるような人を、集めなきゃ。 ―――何のために集めなきゃいけないんだっけ。 ………これも、忘れちゃった。 忘れちゃったけど、きっと頂上から見る星空はとんでもなく綺麗なんだろうな。 じゃあ、みんなを呼びにいかなきゃね。 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
https://w.atwiki.jp/dgbcs/pages/143.html
邂逅 -乃木坂サヤカ- 「あーあーああああー」 温室から呻き声が聞こえる。 彩妃さんはベンチに横たわってぐっすり眠っている。 両手を胸の上で組んで、祈るように。 ということは、アレだ。 「うううーうううー」 拘束具に身を縛られ、両目にも黒い包帯を巻かれ、まるで磔のように温室の奥に立てられているのは、乃木坂サヤカさんという。 どうしてこんなものが学園に存在しているのか判らないが、イリーナいわく理不尽こそ魔人学園を成り立たせる礎らしい。 「おっおっおっおっ」 もしイリーナがマッドサイエンティストってやつだったら、私もこんなふうに扱われてたのかも。 こわいこわい。 了
https://w.atwiki.jp/talesrowa/pages/126.html
螺旋の邂逅 ソロンは闇の中を駆けていた。 目的地は、西南、D6の辺り。 リオン・マグナスを目撃してから彼が向かったらしいその方面で、爆発が起こった。 丁度ジェイと分かれてしばらく後のことでもあった。 ジェイが向かっているはずの洞窟とその爆心地は、 直線上にあるので、彼等が遭遇し戦闘に入った可能性は高い。 あれほどの規模、ついでに人工的な感じもした爆発を起こす術を弟子は持っていない。 つまりは相手方、リオン・マグナスの一手と見ていいだろう。 もし二人が戦ったとして、よもやジェイが負けることは無いと思うが、 できればリオン・マグナスには生きていてもらいたかった。 その理由は、単にソロン自身が面白いものが見たいという欲望のみによって構築されていたが。 目的地に近付いた。 暗闇に目を凝らす。目立つ障害物も無い、見晴らしのよい草原地帯だ。 その分視界も聞くが、常人なら夜目が利かずにいるだろう。 その点忍者である自分は有利だ。 だから、地に伏す二つの屍を見つけるのも、 近くにいたリオン・マグナスを発見するのも自分が先だった。 しかし・・・ 黒髪の少年の姿を確認して間もなく、少年はこちらを振り向いた。 驚愕し動きを止めるソロン。少年はこちらを睨み続ける。 そして歩き出してきた。 「こちらの存在は感知できても、姿までは見えない様ですね・・・」 ソロンはつぶやく。 本来なら高笑いと共に襲い掛かりたいところだが、 ここはより事態を面白くする為にぐっと我慢する。 そして少年が手にしている機械、それを見つめながら歩く少年の姿を見てソロンは状況を理解した。 「あの機械、センサーか何かですかねぇ・・・?」 いずれにせよこちらの姿が見られていないなら好都合だ。 後ろに跳躍し、距離を取る。 少年も速度を上げて追いかけてくる。 そうしてしばらく追いかけっこをしながら、 ソロンは少年が手にするセンサーの有効範囲を見極めた。 「このぐらいにしておきますか」 そうつぶやき、一気に加速し、移動する。丁度、東へ向かって。 少年も走る。ソロンは煙幕と共に姿を消した。 ・・・あれくらい引き付けておけば大丈夫でしょう・・・ ソロンは顔を歪ませ、次の目的地へ移動した。 マリアンは目を閉じて、うとうとしていた。 暗闇の中、聞こえるのは海岸に打ち付ける波の音と、ゼロスの寝息だけが聞こえていた。 『マリアン?』 手にした剣、アトワイトが声をかける。 「ふぁ、す、すみません。寝てました?」 『いいえ・・・けどあなた、無理してるわよ、明らかに』 「す、すみません・・・」 頭を振り、周囲を見回すマリアン。 ただ静かに波が打ち寄せるのみである。 『そろそろ、ゼロスを起こしましょうか』 「・・・そう、した方がいいですよね?」 『あなたの健康状態を考えればね』 「すみません・・・」 アトワイトはまたため息を付き、次の言葉を発しようとしたが── 『これは・・・!?』 「ど、どうしましたか?」 『シャルティエ・・・?いえ、ディムロス?近付いてくる・・・』 「は、はい?」 『これは・・・・・・いけないマリアン!すぐにここから逃げて!!』 「え・・・それって──」 マリアンの言葉はそこで途切れた。 一瞬の内に背後から何者かの腕が伸び、その右手が彼女の口を塞いでいた。 そしてもう片方の腕が、彼女の胴に巻きついて、体を拘束した。 「!?」 『マリアン!!』 アトワイトを握ったまま、マリアンは金縛りにあった様に体が硬直した。 頭は混乱している。何がどうなっているのか、まるで分からなかった。 「んっ!んん!!」 「ふふふ・・・ははは・・・うふははははは!!」 突然現れた何者かは、男の様だった。 後ろから拘束されているので、自然と何者かの体が彼女の背中に密着する格好になる。 狂気交じりの笑い声が、彼女の耳元で出された。 ・・・怖い。 その時になって初めて、彼女の心に恐怖が表れた。 怯えた様に両目は見開かれ、自然と涙が両の目に浮かんだ。 口を強く掌で覆われながら、彼女は視界に微かに映るゼロスを見た。 赤髪の男は、依然として眠っている。起きる気配は、無い。 ・・・・・・ゼロス、さん・・・・・・ 声を出そうにも、ただ嗚咽混じりの泣き声が漏れるだけであった。 「ふふははは、あはははははは!!」 再び狂気の笑いが耳元で叫ばれ、マリアンは身をすくめて瞳を閉じた。こぼれた涙が頬を伝った。 そして次の瞬間、強烈な浮遊感に襲われた。 おそるおそる目を開けると、さっきまで自分が居た場所が遥かに遠く、小さくなっていた。 そして背後の男が彼女の口から右手を放した。 「・・・っはぁ、はぁ・・・」 ようやく解放され、マリアンは口から思い切り息を吸い込む。 だがそれも僅かのことで、男が何かを地面の向かって投げると、すぐにまた口を塞がれた。 そして何かを見届けると、男はマリアンとアトワイトを巻き込んで、煙と共に姿を消した。 マリアンが再び目を開けると、そこは海岸の岩礁地帯だった。 さっきまで彼女達が居た場所と、遠く離れているような距離。 ゼロスらしき人影も見えなかった。この暗闇と、涙が彼女の視界を曇らせていた。 彼女を拘束している男は、今度は彼女を岩場の陰に引きずり込んだ。 「んぐっ!んー!!」 残された力をもって、必死に抵抗するも、男の力は凄まじく、全く効果は無かった。 彼女の姿がすっかりと陰に隠れると、男は体制を入れ替えてマリアンの前に移動した。 彼女が見た男の姿は、正に狂人であった。 歪んだ口元から薄笑いをもらし、蛇の様な眼光は、ぎらぎらと光っていた。 拘束は解かれても、背中には巨大な岩が立ち、唯一抜け出せそうな道も、男の体が塞いでいた。 ・・・・・・私、このまま・・・・・・ 絶望的な状況の中、彼女の恐怖は極限まで達した。 虚ろな瞳から、涙がとめどなく流れ出ていた。 『やめなさい!その子をどうするつもり!?』 アトワイトが気丈に叫んだ。 しかし男はまるで動じる事無く、歪んだ口元を更にゆがめて、笑い混じりに答える。 「これはこれは、ソーディアンのお一人、アトワイトさんではありませんか。 いや何、これから面白いことが始まるので、その下準備ですよ」 『その子を解放しなさい!』 「やれやれ、随分と気のお高い人だ。しかし・・・」 その男、ソロンはマリアンからアトワイトを取り上げると、近くの岩の割れ目に突き刺した。 「私の楽しみを邪魔しないでもらいたいですね」 『この・・・下衆が!』 アトワイトが張り裂けるような、悲痛混じりの声を上げた。 ソロンはあははははと高笑いを上げると、目線を上げて遠くに目をやった。 「さあこれから始まる楽しいショーを、三人・・・いや、四人で仲良く観戦しましょうか」 『四・・・人!?』 アトワイトが疑問の声を放つ。ソロンは直も笑いながら、 「あなたにとっても親しい人物のはずですよ、ねぇディムロス」 そう言って、ザックからソーディアン・ディムロスを取り出した。 『ディムロス・・・!?やっぱり、あなた・・・』 『アトワイト・・・』 ディムロスは沈痛な調子でかつての同僚、そして恋人の名を呼んだ。 そしてマリアンはただこの状況に恐怖し、震えていた。 「さぁさぁさぁ・・・そろそろ始まりますよ・・・あははははははははは!!!」 ソロンは大声で笑った。 勿論、今彼等が居る場所なら、たとえ大声を出そうとも、 向こうに気付かれない位置だということを理解しての叫びだった。 ゼロス・ワイルダーは唐突に目が覚めた。 眠っていたはずだが、突然何かが彼を狙って飛来してきた。 ギリギリで避けることに成功したが(というより元から彼自身を狙ったものでは無かったのか?)、 岩盤に突き刺さったそれは鋭い刃を持つクナイだった。 あの勢いで体に刺されば、確実に致命傷を負っていただろう。 「マリアンちゃん、も~ちょっと優しく起こしてくんねぇかな・・・」 軽い笑いを浮かべながら、周囲を見回す。 しかしそこにマリアン達の姿は無い。 荷物もろとも、すっかり姿が消えてしまっている。 「あ~らら、俺様、もしかして愛想を尽かされちゃった?」 二人が消えたことに全然気付かなかったのは、自分でも気付かないほど疲れが溜まっていたのか。 ゼロスは少し深く寝入りすぎたことを軽く後悔し、二人を探そうとする。 「俺様と一晩を過ごすのは危険だと判断しちゃったかな?」 自嘲気味に笑い、当ても無く歩き出す。 だが、彼の目には別の誰かが映っていた。 闇に溶け込むように佇む、一人の少年。 マントを翻し、剣を持つ、黒髪の少年。リオン・マグナスだった。 「なんだ、お前?」 ゼロスは言葉を投げかける。既に軽い響きは持っていない。 「・・・」 リオンは何も言わず、剣を構えた。 眼前の男を、始末すべき敵と判断したのだった。 「どーやら、乗った奴らしいな・・・マリアンちゃん達のことも気になるが、まずはこっちか・・・」 そうつぶやき、ゼロスもまた、ナイツサーベルを構えて戦闘体勢を取る。 闇夜のもと、二人の剣士は対峙した。 しかし彼等は知らない。 そこから幾分か離れた場所に、成り行きを傍観する存在が居ることを。 ソロンはこれ以上ない程に口元を歪ませた。 【リオン 生存確認】 状態:全身に軽い火傷 上半身に軽い凍傷 腹部に痛み 右腕に刀傷 肩に刺し傷 所持品:シャルティエ 手榴弾×1 簡易レーダー 第一行動方針:ゼロスを殺す 第二行動方針:ゲーム参加者の殺害 第三行動方針:マリアンとの再会 現在位置:D8の海岸地帯 【ゼロス 生存確認】 状態:胸に切創 TP中消費 所持品:壊れたけん玉 ナイツサーベル ???? ???? 第一行動方針:リオンを倒す 第二行動方針:マリアンを探す 現在位置:D8の海岸地帯 【マリアン 生存確認】 所持品:ソーディアン・アトワイト スペクタクルズ×14 状態:極度の恐怖 軽度の疲労 TP微消耗 第一行動方針:この状況から脱する 第二行動方針:ゼロスと共に行動 第三行動方針:アトワイトの提案した作戦を実行する 現在位置:C8の海岸地帯 【ソロン 生存確認】 状態:狂気 所持品:ソーディアン・ディムロス クナイ(残り九枚) 第一行動方針:周りをかき乱し、傍観して楽しむ 第二行動方針:ジェイの監視 現在位置:C8海岸地帯 前 次
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/12110.html
異次元の邂逅(OCG) 通常罠 (1):お互いに除外されている自分のモンスターが1体以上存在する場合に発動できる。 お互いのプレイヤーは、それぞれ除外されている 自分のモンスター1体を選んで裏側守備表示で特殊召喚する。 帰還 罠
https://w.atwiki.jp/orirowa2nd_ver2/pages/157.html
邂逅か、それとも◆598AOhndz. 「人が死ぬのはダメだ…人が死ぬのは、とても怖い事だ…」 少しまだ月の光が残る夜明け前。 後ろから、震え声が聞こえる。 その声はエジソンさんからだった。ガタガタと震えながら、完全に怯えている。 「おーいジンたーん、大丈夫かー?」 「人が…人が死ぬ……」 「あー、こりゃしばらくダメだな」 ハア、とため息。 ゴキだ。また大袈裟に外国のテレビドラマみたいに呆れている。 「…ねえまなみん、話変わるけどこいつ本当は死んでんじゃないのー?」 続けて私の後ろから、そう不満まじりの声が聞こえる。 また妙に飄々としている。 その背中には先ほど見つけた顔の怪我がひどい(おそらく)少女を背負っている。というか背負わせた。 何故か? エジソンさんは間違いなくあんな姿を見てるだけで怖がってるから無理。 だから私が本当は背負いたいのだけど…いざ私達を狙う奴が出てきたらどう対抗するのか? 正直ゴキ一人じゃ無理だ。コイツはただの下級チンピラ。 私みたいにサブマシンガン持ってこられたら間違いなく蜂の巣。 て、事で私が一応前に居ていざって時には闘わねばならないから、私は選択肢から消える。 じゃあ結果的に背負うのはゴキになる。 その趣旨を本人に伝えたら、だいぶ本人は嫌がったが、最終的には渋々従った。 「なあーまなみーん、一つ思うんだけどさァ」 「手短に」 「この背負ってるのだけど」 ゴキは顎で後ろの少女を指す。 「この子、今ボッコボッコだけどぜってえ可愛いよなァ~」 「蜂の巣にするぞ」 「ちょっ、向けるなってこええこええ」 …おそらく、ゴキは本心からそう思ってるんじゃない。 ゴキがそう言ったのは、ただ単な話題作り。 気持ちが伴ってない。またこれもいつも通り。 ただ―――ふと少女の顔を見る。 確かに先ほどは気づかなかったけどなるほど、よく見たら比較的無事な目は大きな二重瞼だし、殴られて変形してるとはいえ、パーツは整ってる印象がある。 流石に元の顔までは特定出来ないけど…。 おそらくこの場でなければかなり人気の女の子だったろうに。 そう考えると尚更腹が立つ。 この子をこうした相手に、この殺し合いを開催した奴に。 「まーそんなイライラすんなってまなみん」 表情に出てたのか。 相変わらず、コイツはそういう読み取るのが得意だ。…腹立つが、まあ別にいいか。 「うるさい。早く行くぞゴキ」 「あいあーい…あれ?」 いきなり止まるな。 「どうした?」 「なんか聞こえねェか?」 「…?」 耳をすます。 そう言われたら何処からか妙な声が聞こえる。 (敵か?) 私は身構えるが、どうも違う。 脳に、直接問いかける様な感覚。 …そうだ、この声は――― 「あ…あ…あいつだ…!!これが、始まった時の、あの声!!!」 エジソンさんが、高らかに、でも怯えるような事を伺わせて叫ぶ。 そうだ、こんな糞みたいなのを開催した、あいつ… 『―――やぁやぁ、久しぶりだね』 そんな私達を差し置いて、声の主ヨグスはそう切り出した。 当たり前のように、平然に。 【一日目・早朝 E-3とE-2の境】 【真琴真奈美】 【状態】健康 【装備】H KMP5(30/30) 【スキル】不明スキルカード 【所持品】基本支給品、H KMP5予備カートリッジ 【思考】 1.少女を病院に運ぶ 2.御木、トーマスと行動を共にし、守る。 3.オーヴァーが居る…? 4.ヨグスの声を聞く。 【御木魚師】 【状態】健康 【装備】特殊手錠、ケブラー防弾ヘルメット 【スキル】『パブリックエネミー』(AM8時以降再使用可) 【所持品】基本支給品 【思考】 1.真琴と行動を共にし、なんとかこの状況から逃れる。 ※特殊手錠 一見ワイヤーのついたごく普通の手錠。 何か特殊な仕掛けがあるらしいが、御木しか確認していない。 【トーマス・A・エジソン】 【状態】健康 【装備】 【スキル】不明スキルカード 【所持品】基本支給品、不明支給品1~2 【思考】 1.発電所で電気を使えるようにする。 2.その後病院へ行って首輪をレントゲンで調べる。 【藍葉水萌】 【状態】瀕死、再生中 【装備】なし 【スキル】『自己再生』 【所持品】基本支給品、手榴弾×4 【思考】 1.???? 31 なんだお前か 時系列順 33 第一放送 31 なんだお前か 投下順 33 第一放送 22 蛮勇引力 真琴真奈美 34 許さざるもの 22 蛮勇引力 御木魚師 34 許さざるもの 22 蛮勇引力 トーマス・A・エジソン 34 許さざるもの 22 蛮勇引力 藍葉水萌 34 許さざるもの
https://w.atwiki.jp/miyabi733/pages/423.html
《隙間録 邂逅編:案内人エリノラ》 ―――ここは、どこだっけ。 そうか、幻影の巨塔。 ―――私は、誰だっけ。 ああ、そうだ。エリノラ。 それ以上でも、それ以下でもない。 ただのエリノラ。 ―――どうしてこんな大事なこと忘れてたんだっけ。 わかんないや。 ―――それで、どうして私はここにいるんだっけ。 ………どうして? ………そう、人を集めるためだった。 この高い塔を登り切れるような人を、集めなきゃ。 ―――何のために集めなきゃいけないんだっけ。 ………これも、忘れちゃった。 忘れちゃったけど、きっと頂上から見る星空はとんでもなく綺麗なんだろうな。 じゃあ、みんなを呼びにいかなきゃね。 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。